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はじめに


この度は「ロンドン心理相談室」のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。心理臨床の領域には多様なカウンセリングや心理療法の手法が存在し、その選択に迷われる方も少なくありません。ここでは、当相談室が重視している理論的背景と臨床方針について簡単にご紹介いたします。
カウンセリングや心理療法には、問題解決や症状軽減を迅速に目指すアプローチが注目される傾向があります。こうした短期的な介入は一定の有効性を持ちますが、深層的な変化をもたらすには、相談者自身の内面理解と無意識的な心的過程への働きかけが不可欠です。
当相談室では、精神分析的理論を基盤とした臨床実践を行っています。精神分析は、意識の下に広がる無意識の領域を重視し、言語化されない心的内容や関係性のパターンを探索することで、心の構造的変化を促します。一方的な助言や指示ではなく、丁寧な傾聴と対話を通じて、相談者の言葉や感情の意味を深く理解し、情緒的な交流の中で支援を進めていきます。
精神分析的アプローチを専門的に実践するには、高度な訓練と継続的な学習が求められます。当相談室では、精神分析理論および心理療法全般に関する体系的学習に加え、ケーススーパービジョン、パーソナルセラピー・精神分析体験、乳幼児・幼児観察といった臨床教育を重ねてまいりました。これらの経験を基盤に、今後も専門性の向上と臨床技術の研鑽に努め、質の高い心理援助を提供してまいります。

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