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​子どもの相談

ハト

 当相談室では、乳幼児から思春期まで、幅広い年齢のお子さんに関するご相談をお受けしています。子どもは成長の段階によって、さまざまな困りごとや症状が現れます。そのため、大人以上に専門的で丁寧な対応が必要です。

 しかし近年では、表面的な行動だけをもとに診断や評価が行われ、すぐに「発達障害」という枠組みで捉えられてしまう傾向があります。そのような対応では、本当の問題解決につながらないばかりか、かえって問題を先送りし、複雑化させてしまうこともあります。

 当相談室では、目に見える行動だけで判断することはせず、お子さんの心にしっかり向き合います。そして、生物学的・心理学的・社会的な視点を大切にしながら、お子さん一人ひとりに合った理解と支援を行っていきます。

ご相談の流れ

 まずは、保護者の方とお子さんそれぞれ、または同席のうえで、現在のお困りごとについてお話を伺います。

 アセスメント(現状の理解)の面接では、お子さんが抱える問題や症状が、

  • 体質や脳の働きなどの要因(器質的な要因)

  • 心の状態や感情の要因(心理的な要因)

  • 家庭や学校などの周囲の状況(環境的な要因)

といった複数の要素が、互いに複雑に関わり合いながら影響していることが多くあります。そのため、これらを幅広い視点から丁寧に理解することを大切にしています。

 その過程で、生育歴(これまでの成長の経過)や病歴、幼稚園・学校での様子などを詳しくお伺いします。特に小さなお子さんは、言葉で気持ちや状況を伝えることが難しいため、絵を描くなどの方法を取り入れながら、気持ちや困りごとを一緒に探っていきます。

数回のアセスメント面接を行った後、理解した内容を保護者とお子さんにわかりやすく共有し、今後の支援の方針について一緒に話し合います。

支援にはいくつかの形があります。

  • 保護者の方との相談・カウンセリングを中心に行い、お子さんを観察しながら間接的に支援していく方法

  • プレイセラピー(遊びを通した心理療法)やカウンセリングを通して、お子さんを直接支援する方法

 どの方法をとる場合も、保護者とお子さんの双方が納得し、安心して進められる形で支援を行っていきます。

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