top of page
なぜ、不安に襲われるのか
胸の奥で突然ざわめき、心が理由もなく締めつけられる――その感覚が、不安です。日常に突然現れる影のような存在、不安は誰もが経験するものですが、フロイトはその正体を、心の奥深くに潜む無意識の世界に求めました。 ■ 無意識に潜む願望と衝動 フロイト(1856–1939)によれば、人の心は二層構造のようになっています。意識の下にある無意識には、私たち自身も知らない衝動や欲望、恐れが潜んでいます。 不安とは、無意識に抑圧された衝動が、意識に迫るときに発せられる 警報のような信号 です。例えば、社会の規範や道徳のために押し込めた怒りや欲望が、直接表現できないまま心の奥でうごめき、胸のざわめきや落ち着かない感覚として現れるのです。 つまり、不安を感じるとき、心は「ここに抑えられた感情がありますよ」と知らせているのです。 ■ 抑圧と防衛のはざまで フロイトはまた、人が不安を感じるのは、心が自分を守ろうとする働きと関係していると考えました。私たちは無意識の衝動を直接出すことができないため、心は 防衛機制 を働かせます。 しかし、防衛が完全でないとき、不安は表に出て
2025年12月17日読了時間: 3分
bottom of page